2019年7月17日号

ユーロ/円

先週の概況

ユーロ圏の金利低下予想でユーロは伸び悩む

先週のユーロ・円は122円台前半で上昇一服となりました。米国と中国との通商協議の進展が期待されたことから、一時122円台前半までユーロ高・円安が進む場面がありましたが、6月開催の欧州中央銀行(ECB)理事会で、金融緩和政策を準備する必要性があることで参加メンバーの意見は一致していたことが明らかとなり、ユーロ買い・円売りの取引は縮小しました。

今週の見通し

アメリカの長期金利の動向に注目

今週のユーロ・円は、アメリカの長期金利の動向に着目した取引となりそうです。今月末に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)の会合での金利引き下げが確実な状況ですが、8月以降の金利見通しは不透明であり、アメリカの長期金利は2%を上回る水準で推移しています。この状態がしばらく続いた場合、ユーロ売り・米ドル買いが広がり、この影響でユーロは対円で伸び悩む可能性があります。

ユーロ・円の想定レンジ:120.00円-123.00円

テクニカル分析

123円近辺まで戻す可能性も

直近では25日移動平均をやや下回る水準で推移していますが、121円台前半まで下げた後に下ヒゲがやや長くケースが増えていることから、新たな買い材料が提供された場合、ユーロは123円近辺まで戻す可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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