2019年8月28日号
豪ドル/円
先週の概況
人民元安継続で上昇一服
先週の豪ドル・円は72円を挟んだ水準で推移しました。トランプ政権が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置の適用をさらに90日間猶予すると発表したことを受けて、豪ドル買いが一時優勢となりました。しかしながら、人民元安が続いていることから、個人投資家などの豪ドル買いは拡大せず、豪ドルは72円台半ばで上昇一服となりました。
今週の見通し
底堅い動きか、9月利下げ観測はやや後退
今週の豪ドル・円は底堅い動きとなりそうです。8月20日発表のオーストラリア準備銀行(中央銀行)の8月理事会議事要旨で、「金融緩和の検討に際して国内および世界の経済情勢を精査する」との見解が含まれており、9月利下げ観測はやや後退しました。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、豪ドル・円は主に72円台で推移する可能性があります。
豪ドル・円の想定レンジ:71.50円-73.00円
テクニカル分析
目先的には72円近辺で推移か
8月7日に70円75銭まで下げた後、8月13日にやや短い下ヒゲを残して反発しました。新たな売買材料の提供を待つ状況が続いていますが、73円近辺が当面の上値目途になりそうです。短期的には72円近辺での取引が増える可能性があります。
執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅
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