2019年9月4日号

ドル/円

先週の概況

ドルは年初来安値の104円台半ばから反発

先週のドル・円は強含み。ドルは8月26日に年初来安値となる104円台半ばまで下落しましたが、トランプ米大統領が米中協議の再開について前向きな見解を表明したことを好感してドルを買い戻す動きが広がりました。中国側からも米中貿易戦争を冷静に解決する意向が伝えられており、アメリカのダウ平均、S&P500種などの株価指数が反転、上昇したこともドル買い材料となりました。

今週の見通し

利下げ継続を想定してドルは伸び悩む可能性も

貿易摩擦解消に向けたアメリカと中国の協議の行方が注目されていますが、短期間で合意に至る可能性は決して高くないと予想されています。また、アメリカは9月に利下げを実施する公算ですが、来年にかけて数回の利下げが行なわれるとの見方が多く、ドルの上昇を阻む要因となりそうです。

ドル・円の想定レンジ:104.50円-107.50円

テクニカル分析

108円台回復までは強気になれない

8月26日に104円46銭まで下げたものの、かなり長い下ヒゲを残して106円台後半まで反発しました。ただし、8月以降は106円台後半から107円台半ば付近に上ヒゲを残すケースが多いことから、108円台を回復するまでは強気になれない状態が続く可能性がありそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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