2019年9月11日号
ユーロ/円
先週の概況
ECBの金融政策を巡る思惑で反発
先週のユーロ・円は反発しました。欧州中央銀行(ECB)は大規模な金融緩和策を導入するとの見方が広がり、一時115円台後半までユーロ安・円高が進行したものの、ECBの次期総裁であるラガルド氏が「金融緩和策が及ぼす悪影響や副作用に留意する必要がある」と指摘したことから、ユーロを買い戻す動きが広がりました。10月中に米国と中国は貿易協議を再開することで合意したことも、ユーロ買い材料になりました。
今週の見通し
ECBの声明内容に注目
ECBは9月12日開催の理事会で預金金利の引き下げを決定する見込みです。市場参加者の大半は金利引き下げを想定していますが、ECBの声明でさらなる金利引き下げが必要になると指摘された場合、ユーロ売りがやや強まる可能性があります。
ユーロ・円の想定レンジ:116.50円-119.50円
テクニカル分析
119円台回復までは強気になれない
9月3日に116円を下回ったものの、やや長い下ヒゲを残しており、その後反発しています。25日移動平均をやや上回っていますが、118円台にやや長い上ヒゲが残されており、119円台を回復するまでは強気になれない状態が続くと予想されます。
執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅
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