2019年10月16日号

ドル/円

先週の概況

米中貿易協議進展への期待でドル強含み

先週のドル・円は強含みとなりました。「中国はアメリカの農産物の年間購入の拡大を提案する」と報じられたことや、トランプ米大統領は「中国との貿易交渉は順調に進んでいる」と話したことを好感して、ドル・円は106円台後半から108円台に上昇しました。アメリカの長期金利が反発したことも、米ドル・円相場が円安方向に振れた一因となったようです。

今週の見通し

108円を挟んだ水準で推移か

ドル・円は主に108円を挟んだ水準で推移すると予想されます。10月30日に米金利引き下げが予想されており、ドル買い・円売りの動きはやや一服する可能性があります。ただ、アメリカと中国は貿易問題などについて協議を継続し、貿易摩擦の早期解消が期待されていることから、ドル・円相場が円高方向に大きく振れる可能性は低いと予想されます。

ドル・円の想定レンジ:107.00円-109.00円

テクニカル分析

106円台半ばが下値目途に

10月3日から10日にかけてやや長い下ヒゲが残されており、106円台半ばの水準が下値目途になりつつあります。ドル・円は25日移動平均を再び上回っており、新たなドル買い材料が提供された場合、8月1日の高値109円32銭に接近する可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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