2019年12月25日号

ポンド/円

先週の概況

新たな合意なきEU離脱を警戒してポンド売り強まる

先週のポンド・円は軟調推移となり、一時142円を下回る場面がありました。イギリスのジョンソン首相は、「欧州連合(EU)から離脱した後の移行期間の延長を阻止するための法案成立を目指す」との意向を伝えたことが嫌気されました。EUとの合意がないまま、2020年12月末に移行期間が終了した場合、英国経済に悪影響を与えるとの理由でポンド売り・円買いが広がりました。

今週の見通し

主に142円台の取引が続く見込み

今週のポンド・円は主に142円台での取引が続くと予想されます。24日から26日にかけて欧米市場はクリスマス休場となるため、積極的なポンド買い・円売りは手控えられるものの、米国と中国の通商協議の進展を期待した円売りは継続する可能性があり、ポンド安・円高が進行する可能性は低いと予想されます。

ポンド・円の想定レンジ:141.00円-143.50円

テクニカル分析

140円台後半が当面の下値目途に

ポンド・円は、12月13日に長い上ヒゲを残して142円を下回る水準まで反落しました。ただ、その後は25日移動平均付近で推移しており、新たなポンド売り材料が提供されない場合、142円を挟んだ水準で推移する可能性があります。やや長い下ヒゲが残る12月4日の安値140円83銭近辺が当面の下値目途になりそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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