2020年1月15日号

ドル/円

先週の概況

中東情勢悪化でドルは一時107円台に下落

先週のドル・円は不安定な動きとなりました。アメリカとイランが戦争状態に突入する可能性が高まり、一時107円台後半まで円高が進行したものの、アメリカのトランプ大統領は「イランとの戦争を求めていない」との見方を伝えたことから、リスク回避のドル売りは縮小。米国株式の反発を好感してドル買い・円売りが活発となり、週末前に109円台後半までドル高・円安が進行する展開となりました。

今週の見通し

109円台での取引が主体となりそう

今週のドル・円は109円台での取引が多くなりそうです。アメリカとイランが自重し、中東情勢が安定することや、米中通商協議のさらなる進展への期待はあるものの、アメリカの金利上昇につながる経済指標は少ないことから、1ドル=110円をしっかりと超えてドル高・円安が進行する可能性はやや低いと予想されます。

ドル・円の想定レンジ:108.00円-110.00円

テクニカル分析

110円突破には相応の材料が必要に

ドル・円は、1月8日にかなり長い下ヒゲを残して109円台まで反発。その後は、25日移動平均をやや上回る水準で推移しています。ただし、109円台半ばの水準には上ヒゲが多く残されており、110円をしっかりと超えるためには相応の材料が必要になりそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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