2020年1月29日号

ドル/円

先週の概況

新型肺炎の感染拡大を警戒してドル売り強まる

先週のドル・円は109円台前半まで反落しました。中国・武漢で発生したとみられる新型肺炎(新型のコロナウイルス)の感染が拡大し、世界経済にとって新たなリスクになるとの見方が広がりました。この影響でアメリカの長期金利は低下し、中国株式は下落したことから、リスクを避けるためのドル売り・円買いが優勢となりました。

今週の見通し

主に109円台での取引が続く見込み

今週のドル・円は主に109円台で取引される可能性があります。1月28-29日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、政策金利の据え置きが決定される見込みです。追加利下げ観測は後退しているものの、中国で発生した新型肺炎の感染拡大に対する警戒感は残されており、投機的なドル買い・円売りが大きく広がる可能性は低いと予想されます。

ドル・円の想定レンジ:108.50円-110.50円

テクニカル分析

108円台半ば近辺が当面の下値目途に

かなり長い下ヒゲが108円50銭以下に残されており、この水準が下値目途になりそうです。ただし、足元では25日移動平均をやや下回る水準で推移しており、ドル上昇の勢いは弱まっています。新型肺炎の感染拡大が警戒されており、ドルは110円近辺で伸び悩む可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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