2020年4月1日号

ユーロ/円

先週の概況

ドイツ、フランスの経済支援策を好感してユーロ反発

先週のユーロ・円は一時121円台に上昇しました。欧州各国で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、経済のさらなる悪化が警戒されましたが、ドイツやフランスは大規模な経済支援策を検討しており、欧州中央銀行は資産買い入れを大幅に増やすこと(量的緩和策)を決めたことから、経済の先行き不安は多少和らぎ、ユーロを買い戻す動きが広がりました。

今週の見通し

経済の先行き不安消えず、主に119円台で推移か

今週のユーロ・円は伸び悩む可能性があります。米国の無制限量的緩和策を受けてユー買い・米ドル売りが増えていますが、ユーロ加盟国であるイタリアやスペインでのウイルス感染が続いており、経済の先行きへの懸念は消えていません。このため、投資家などのユーロ買い・円売りはやや後退すると予想されます。ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロ・円は主に119円台で取引されると予想されます。

・ユーロ・円の想定レンジ:118.00円-121.00円

テクニカル分析

120円近辺で伸び悩む可能性も

118円以下には下ヒゲが多く残されているため、この水準以下の取引がただちに増える可能性は低いと予想されます。ただし、25日移動平均を下回った場合、121円近辺が当面の上値となってしまう可能性があるため、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロ・円は120円近辺で伸び悩む可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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