2020年4月15日号

ドル/円

先週の概況

109円を挟んだ水準で推移し、もみ合う状態が続く

先週のドル・円は、109円を挟んだ水準で取引され、もみ合う状態が続きました。アメリカ国内でのウイルス感染が拡大していることや、雇用の悪化を警戒してドル売りが強まる場面もありましたが、アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)が中小企業、州・自治体を支援するため、最大2.3兆ドルの融資を提供すると表明したことを好感してドル売りはやや縮小しました。

今週の見通し

1-3月期中国GDPが手掛かり材料に

今週のドル・円は底堅い値動きが続くと予想されます。主要国の株式市場の混乱は収まりつつあることから、リスクを避けるためのドル売りは縮小し、日本国内でのウイルス感染拡大を警戒して円売りが強まる可能性があります。経済指標では、4月17日発表の中国1-3月期国内総生産(GDP)が注目されています。成長率は前年比マイナスが予想されていますが、市場予想を上回った場合、ドル買い・円売りを誘発する可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:107.00円-110.00円

テクニカル分析

109円を挟んだ水準での取引が続く可能性

107円以下には下ヒゲがいくつか残されており、この水準以下の取引が増える可能性は低いと予想されます。ただし、25日移動平均線が上向きに変わる可能性は低いため、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル・円は109円を挟んだ水準での取引が増える可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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