2020年4月30日号

ドル/円

先週の概況

主に107円台でのもみ合いが続く

先週のドル・円は、主に107円台で取引され、やや狭い値幅で推移しました。アメリカ経済の段階的な再開への期待が広がりましたが、アメリカ国内におけるウイルス感染者は増え続けており、感染流行の早期終息は難しいとの見方は変わっていないことから、ドルは108円近辺で伸び悩む展開となりました。原油価格は下げ止ったものの、アメリカの長期金利は伸び悩んでおり、リスクを避けるためのドル売り・円買いの取引は一部で継続していました。

今週の見通し

日銀追加緩和の思惑などでドル下げ渋りか

来週・再来週(4月最終週から5月第二週まで)のドル・円は下げ渋る可能性があります。アメリカの経済情勢は悪化しているものの、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるために導入された都市封鎖(ロックダウン)は段階的に解除される見込みです。また、4月27日に開かれる日本銀行金融政策決定会合で、追加金融緩和について議論される可能性があることから、リスクを避けるためのドル売り・円買いは縮小するとの見方が増えています。アメリカ国内でウイルス感染の拡大ペースが鈍っていることも、ドル買い・円売りを促す可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:106.00円-109.50円

テクニカル分析

108円突破でドル一段高の可能性

明確な方向性は示されていないものの、107円台前半には下ヒゲが多く残されています。108円は節目の水準とみられており、新たなドル買い材料が提供された場合、ドル・円は108円を超えて25日移動平均をしっかりと上回り、一段高となる可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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