2020年6月24日号

ドル/円

先週の概況

ウイルス感染増加を嫌気してドル売りが続く

先週のドル・円は、さえない動きとなりました。6月16日に発表された5月の小売売上高は、市場予想を大幅に上回り、景気回復への期待が広がったことから、ドル・円は一時107円60銭台まで買われました。ただ、アメリカの一部の州で新型コロナウイルスの感染者は大幅に増加したことや、新規失業保険申請件数は市場予想を上回ったことを受けて、ドル売りが再び優勢となりました。

今週の見通し

雇用回復への期待でドル売り縮小も

今週のドル・円は、やや底堅い動きを見せる可能性があります。先週発表された5月小売売上高は市場予想を大きく上回る内容でした。企業活動の再開は雇用回復につながると期待されており、景気悪化リスクを避けるためのドル売りは縮小する可能性があります。新型コロナウイルスの感染増加は気になるものの、トランプ米大統領は「大規模な感染流行は終わりに近い」と述べており、感染増加のペースが緩んだ場合、ドル買い材料となる可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:106.00円-108.00円

テクニカル分析

108円が節目の水準に

6月19日時点で25日移動平均は107円73銭近辺に位置しており、この水準と108円が短期的な上値目途になりそうです。5月7日の安値105円98銭を下回ることがなければ、ドル反転の可能性があります。今週は107円台の取引が主体となりそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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