2020年7月1日号

ユーロ/円

先週の概況

ウイルス感染増加などを嫌気してユーロは伸び悩む

先週のユーロ・円は、一時121円台前半まで反発したものの、伸び悩む展開となりました。ユーロ圏の景気回復への期待が広がったことから、ユーロ・円は6月23日に121円10銭までユーロ高・円安に振れる場面がありました。しかしながら、「欧州、アメリカで新型コロナウイルスの感染者が再び増加」との報道や、アメリカと欧州の貿易摩擦が再燃するとの見方が広がったことから、ユーロ買い・円売りは一服。週後半は120円台で取引されました。

今週の見通し

ウイルス感染再拡大を警戒して伸び悩む可能性

今週のユーロ・円は、伸び悩む可能性があります。欧州やアメリカで新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒されており、米ドル・円相場に大きな動きがない場合、リスクを避けるためのユーロ売り・円買いが大幅に縮小する可能性は低いと予想されます。ウイルス感染拡大を防ぐために、ドイツ、フランスなどで経済活動の拡大ペースが鈍る可能性があることも、ユーロ売り材料となりそうです。

・ユーロ・円の想定レンジ:119.50円-121.50円

テクニカル分析

120円台での取引が主体に

6月26日時点で25日移動平均は120円63銭近辺に位置しています。この水準と121円近辺が上値目途になりそうです。6月22の安値119円47銭を下回ることがなければ、ユーロは121円に接近する可能性がありますが、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、120円台での取引が主体となりそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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