2020年7月15日号

ドル/円

先週の概況

ウイルス感染増加を警戒してドル売り優勢

先週のドル・円は伸び悩む展開となりました。週前半に107円台後半まで買われたものの、週後半はアメリカの一部の州で新型コロナウイルスの感染者が急増しているとの報道を受けて、107円近辺までドル安・円高に振れる場面がありました。新たな経済支援策への期待は失われていないものの、今年後半にかけてアメリカ経済が急速に回復するとの見方はやや後退したこともドル売り材料になったようです。

今週の見通し

4-6月期中国GDPに注目

今週のドル・円は、107円近辺でもみ合う可能性があります。7月16日に発表される中国の4-6月期国内総生産(GDP)が重要な手掛かり材料になりそうです。前年比+2.5%程度と予想されていますが、市場予想を下回った場合、中国の持続的な景気回復は期待できないとの見方が広がり、ドル買い・円売りの取引はやや縮小する可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:105.50円-108.50円

テクニカル分析

107円を挟んだ水準で推移か

7月1日に108円16銭まで円安に振れたものの、108円以上にはやや長い上ヒゲが残されています。25日移動平均は、やや円高方向に振れていることにも注意が必要です。108円をしっかりと超えた場合、ドル続伸の可能性が高まると予想されますが、短期的には107円を挟んだ水準での取引が主体となりそうです。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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