2020年7月29日号

ドル/円

先週の概況

107円台半ば近辺で伸び悩む展開

先週のドル・円は107円台半ば近辺で伸び悩む展開となりました。アメリカなどで新型コロナウイルスの感染増加が報告されており、景気回復のペースが鈍るとの見方が広がったことから、ドル売りがやや活発となりました。欧州連合(EU)の首脳会議で欧州復興基金について合意に達したことも、ドルの反発を抑える要因となりました。

今週の見通し

アメリカの4-6月期GDPに注目

今週のドル・円は、主に107円台で取引される可能性があります。7月30日に発表されるアメリカの4-6月期国内総生産(GDP)の内容が重要な手掛かり材料になりそうです。新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで、今年4-6月期のアメリカの経済成長率は前例のない大幅なマイナスを記録したもようです。ただし、経済情勢は6月頃を境に良くなっており、4-6月期の経済成長率が市場予想とおおむね一致した場合、景気回復への期待はやや高まり、ドル買い・円売りの取引が多少増える可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:106.00円-108.00円

テクニカル分析

108円近辺の抵抗感

6月5日の109円58銭から6月23日の106円08銭までの下げの半値戻し(107円83銭近辺)は達成されているものの、108円近辺の抵抗感は消えていません。新たなドル買い材料が提供されない場合、25日移動平均が位置する107円10銭を挟んだ水準でのもみ合いが続く可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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