2020年8月26日号

ユーロ/円

先週の概況

ECBの経済見通しを意識してユーロ売り強まる

先週のユーロ・円は弱含みとなり、126円台半ばから一時125円05銭まで下落しました。アメリカの長期金利低下への期待は後退したことや、欧州中央銀行(ECB)は、ヨーロッパの経済見通しについて引き続き慎重であることが確認されたことから、ユーロ買い・米ドル売りの取引は減少。この影響でユーロ買い・円売りの取引も縮小し、ユーロ・円相場はユーロ安・円高の方向に振れる展開となりました。

今週の見通し

企業景況感の改善で底堅い動きに

今週のユーロ・円は、やや底堅い値動きとなる可能性があります。欧州中央銀行(ECB)はヨーロッパ経済について、慎重な見方を変えていないものの、ユーロ圏の企業景況感や雇用はゆるやかな改善傾向にあるとみられています。そのため、ユーロ売り・米ドル買いの取引が広がる可能性は低いと予想されます。欧州復興基金への投資家の期待は失われていないことも、ユーロ・円相場に対する支援材料となりそうです。

ユーロ・円の想定レンジ:124.50円-126.50円

テクニカル分析

主に125円台で推移か、急速なユーロ安の可能性低い

8月13日の高値126円78銭近辺が当面の上値目途になりそうです。ただし、新たなユーロ売り材料が提供されない場合、25日移動平均の124円70銭近辺を継続的に下回る可能性は低いと予想されます。当面は125円台の取引が主体となり、ユーロ安・円高が急速に進行する可能性は低いと予想されます。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

【情報提供】株式会社フィスコ FISCO Ltd.

  • 本レポートは、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
  • 本レポートに掲載される情報は株式会社フィスコ(以下「フィスコ社」という)が信頼できると判断した情報をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、フィスコ社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
  • 本文、データなどに関しては、著作権法などの法律、規制により知的所有権が保護されており、個人の方の本来目的以外での使用や他人への譲渡、販売、コピーは認められていません(法律による例外規定は除く)。
  • 本レポートに掲載される為替レートは、フィスコ社が独自に取得した情報であり、auじぶん銀行の為替レートとは異なります。
  • 一目均衡表の著作権は、株式会社経済変動総研に属します。

以上の点をご了承の上、ご利用ください。

auじぶん銀行からのご注意

  • 本画面に掲載されている情報は、auじぶん銀行の見解を代弁したものではなく、auじぶん銀行がその正確性、完全性を保証するものではありません。

以上の点をご了承のうえ、ご利用ください。