2020年9月9日号

豪ドル/円

先週の概況

米国株安などを嫌って弱含み

先週の豪ドル・円は弱含みとなりました。週初に78円台半ばまで豪ドル高が進行したものの、9月2日に発表されたオーストラリアの4-6月期国内総生産(GDP)は、前年比-6.3%と市場予想を下回る結果となったことから、豪ドル買い・円売りは縮小。さらに、3日の米国株式は大幅安となったことから、リスクを避けるための豪ドル売り・円買いの取引が活発となり、一時77円を下回る場面がありました。

今週の見通し

国内経済活動の拡大を意識した豪ドル買いも

今週の豪ドル・円はやや底堅い値動きとなりそうです。ビクトリア州における新型コロナウイルスの感染拡大は抑制されており、厳格な都市封鎖(ロックダウン)が緩和される見通しとなったことから、国内経済活動の拡大を意識した豪ドル買いがやや強まる可能性があります。アメリカの長期金利はやや低下している一方、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の政策金利は長期間据え置きとなる可能性が高いことは、豪ドル相場の下支えとなりそうです。

豪ドル・円の想定レンジ:76.50円-78.00円

テクニカル分析

76円台半ば近辺が短期的な下値目途に

8月31日の取引で78円台後半にやや長い上ヒゲが残されていますが、25日移動平均を上回る水準で推移しています。25日移動平均は9月4日時点で76円70銭近辺にあることから、76円50銭-70銭の水準が短期的な下値目途になりそうです。新たな豪ドル売り材料が提供されない場合、豪ドル・円が76円を継続的に下回る可能性は低いと予想されます。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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