2020年10月28日号

豪ドル/円

先週の概況

伸び悩み、金利引き下げの思惑残る

先週の豪ドル・円は74円台後半で伸び悩む展開となりました。豪準備銀行(中央銀行)が10月20日に公表した10月理事会の議事要旨で、政策金利をゼロに向けて引き下げる選択肢を議論したことが判明しており、この記述内容を手掛かりにした豪ドル売り・円買いが観測されました。豪準備銀行のケント総裁補佐が「国内銀行間取引金利がゼロを下回る可能性は否定できない」と述べたことも、豪ドル相場の反発を抑える要因となりました。

今週の見通し

インフレ関連指標が手掛かり材料に

今週の豪ドル・円は、先週に続いて75円近辺で伸び悩む状態が続く可能性があります。豪準備銀行(中央銀行)の11月理事会(11月3日開催予定)で政策金利を0.25%から0.10%まで引き下げるとの予想が広がっています。10月28日発表予定の7-9月期消費者物価指数が市場予想の前年比+0.7%を下回った場合、金利引き下げの思惑は一層強まり、豪ドル売り・円買いがやや活発となる可能性があります。

豪ドル・円の想定レンジ:73.50円-75.00円

テクニカル分析

一時的に74円を下回る可能性も

豪ドル・円は9月24日に一時74円を下回りました。10月12日にかけて76円60銭まで反発しましたが、金利引き下げの思惑が浮上し、上値の重い状態が続いています。10月23日時点で25日移動平均は75円18銭に位置しており、この水準が短期的な上値目途になります。下値目途は74円と想定しますが、豪ドル安の流れは続いており、一時的に74円を下回るような相場展開となる可能性も残されています。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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