2020年12月9日号

ユーロ/円

テクニカル分析

ユーロ高・円安の流れに変わった可能性

ユーロ・円は12月1に実体部分がかなり長い陽線(大陽線)が観測されており、ユーロ高・円安の流れに変わった可能性があります。10月30日につけた直近安値(121円62銭)から12月3日の高値(126円67銭)までの半値押しの水準(124円14銭近辺)や、12月1日の安値124円39銭が当面の下値目途になりそうです。これらのポイントを下回るまではユーロ高・円安のトレンドは維持される可能性があります。明確なユーロ売り材料が提供されない場合、ユーロ・円は主に126円を挟んだ水準で推移する可能性があります。

・ユーロ・円の想定レンジ:125.00円-127.00円

先週の概況

通商協議妥結期待などで一時126円66銭まで上昇

先週のユーロ・円は堅調推移。ユーロ圏諸国における経済規制措置の段階的解除への期待や、英国と欧州連合(EU)の通商協議妥結への期待が広がったことから、ユーロ・ドルは2018年4月以来の高値水準まで買われました。この影響でユーロ・円は週初の124円31銭から一時126円66銭まで買われる場面がありました。

今週の見通し

ECB総裁はユーロ高への懸念表明の可能性

今週のユーロ・円は、伸び悩む可能性があります。欧州中央銀行(ECB)は12月10日開催の理事会で、政策金利を据え置くとともに、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の期間延長(規模拡大の可能性も)など、一段の緩和を決定すると予想されています。また、ラガルドECB総裁は会見でユーロ高に懸念を表明する可能性もあることから、リスク選好的なユーロ買いはやや縮小する可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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