2020年12月23日号

ドル/円

テクニカル分析

ドル続落の可能性残る

12月17日の終値で直近安値の103円17銭を下回っていることから、ドル安・円高の流れは当面続く可能性が高くなりました。103円51銭近辺(12月14日の安値)が短期的な上値抵抗水準となり、終値ベースでこの水準を超えるまでは、ドル続落の可能性が残されることになりそうです。また、この水準を超えても104円50銭近辺にはより強い抵抗帯が存在しており、これらの水準を明確に上回るまではドル安・円高のトレンドは維持される可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:102.50円-104.00円

先週の概況

米低金利政策の長期化予想でドル売り強まる

先週のドル・円は104円15銭から102円88銭まで下落しました。新型コロナウイルスによる経済の悪化に対応するための追加経済対策法案の年内成立への期待はあるものの、アメリカの利上げは2023年以降になるとの見方が広がったことや、ユーロ高・ドル安が進行したことから、ドル・円の取引でもドル売り・円買いが優勢となりました。

今週の見通し

金融緩和長期化でドルは買いづらい

今週のドル・円の取引では、アメリカの金融緩和策は長期化するとの思惑が広がっていることから、ドルは買いづらい展開となりそうです。追加経済対策法案の年内成立への期待が高まった場合、ドル買い・円売りが優勢となる可能性があるものの、連邦準備制度理事会(FRB)は金融緩和策を長期間維持する方針を変えていないため、リスク選好的なドル買いがただちに広がる可能性は低いと予想されます。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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