2021年1月20日号

ユーロ/円

テクニカル分析

126円割れでユーロ安円高が加速する可能性も

1月6日に実体部がやや長い陽線(ローソク足)が残されているものの、25日移動平均を維持できず、1月14日には一時126円を下回りました。126円を継続的に下回った場合、ユーロ安円高は加速する可能性があり。昨年12月1日の安値124円39銭が意識される可能性があります。短期的な上値目途は15日時点における25日移動平均の126円54銭近辺、中期的には127円51銭近辺(1月7日高値)と想定します。

・ユーロ・円の想定レンジ:124.50円-127.50円

先週の概況

独仏の行動規制強化でユーロ売り優勢

先週のユーロ円は弱含みとなりました。1月11日に127円09銭まで戻したものの、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためにドイツ政府は都市封鎖期間を4月まで延長することを検討すると公表。フランスは行動規制を強化していることから、ユーロ圏経済の停滞を懸念したユーロ売り・円買いが広がり、ユーロ・円は一時125円93銭まで下落しました。

今週の見通し

ユーロ圏経済の減速懸念でユーロ売り継続も

今週のユーロ・円は弱含みとなりそうです。ドイツなど欧州連合(EU)主要国での行動制限の強化などにより、ユーロ圏経済の減速懸念が広がっています。イタリアで新型コロナウイルス対策をめぐり政権内の対立が表面化していることも、ユーロ売り材料となりそうです。アメリカの長期金利が下げ渋った場合、ユーロ売り・米ドル買いが強まり、ユーロ円相場を圧迫する可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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