2021年2月24日号

ドル/円

テクニカル分析

105円台を維持する可能性

2月16日に実体部分の長い、下ヒゲのあるローソク足(陽線)が残されていますが、2月17日にやや長い上ヒゲのある陰線も観測されており、短期的にドルは上げ渋る可能性があります。ただし、ドル・円は25日移動平均を継続的に上回っており、ドル急落の可能性は高まっていないと判断します。今週発表される米国の経済指標が市場予想とおおむね一致した場合、ドル・円は105円台を維持する可能性があります。

・ドル・円の想定レンジ:104.50円-106.50円

先週の概況

アメリカの長期金利上昇で106円22銭まで円安進行

先週のドル・円は上昇一服となりました。週初に104円91銭まで売られた後、アメリカの長期金利上昇を意識して2月17日には昨年9月以来となる106円22銭までドル高・円安が進行しました。ただ、アメリカのテキサス州における大規模計画停電や欧米株式の伸び悩みを嫌気して、ドル買い・円売りは縮小し、週後半は主に105円台後半で推移しました。

今週の見通し

長期金利の上昇一服でやや伸び悩む可能性

今週のドル・円は、やや伸び悩む可能性があります。アメリカの長期金利上昇は一服しつつあること、テキサス州における電力供給不足が懸念されていることから、リスク選好的なドル買いは縮小しています。今年7月までに全国民への新型コロナウイルスのワクチン供給を目指していることは好材料となるものの、2月25日発表の10-12月期国内総生産(GDP)改定値が市場予想を下回った場合、早期景気回復への期待は後退し、ドル売り・円買いがやや強まる可能性があります。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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