2021年7月28日号

ユーロ/円

テクニカル分析

130円を超えるまでユーロ安継続か

ユーロ・円の日足のローソク足で7月20日に長い下ヒゲが残されていますが、19日に実体部分の長い陰線が観測されており、今のところはユーロ・円相場の底打ちを示唆するローソク足の形状は出現していないと判断します。7月13日から15日まで3手連続の陰線が観測されていることも意識されそうです。短期的には129円台での取引が増える可能性があるものの、終値で130円をしっかりと超えるまではユーロ安円高の流れは続く可能性があります。当面の下値目途は直近安値の128円59銭(128円60銭)近辺、上値目途は7月13日の高値131円10銭近辺と想定します。25日移動平均は今後一段と低下しますが、ローソク足の位置が25日移動平均と並ぶまではユーロ買いを急ぐ必要はないと判断します。

・ユーロ・円の想定レンジ:128.60円-130.00円

先週の概況

新型コロナウイルス変異株の感染拡大でユーロ売り強まる

先週のユーロ・円は弱含みとなりました。週初に130円08銭まで買われたものの、欧州中央銀行(ECB)は現行の金融緩和策を長期間維持するとの見方は後退していないこと、新型コロナウイルス変異株の感染拡大が警戒されていることから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが活発となり、ユーロ・円は一時128円60銭まで下落しました。

今週の見通し

リスク選好的なユーロ買い拡大の可能性低い

今週のユーロ・円は伸び悩む可能性があります。欧州中央銀行(ECB)は現行の金融緩和策を長期間維持すると想定されています。ユーロ圏の経済情勢は好転しつつあるものの、新型コロナウイルス変異株の感染拡大が経済全般に与える影響を慎重に見極める必要があるため、リスク選好的なユーロ買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いと予想されます。

執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅

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