2024年3月27日号
ユーロ/円
テクニカル分析
ユーロ高円安の流れが続くか、25日移動平均が節目の水準に
ユーロ・円の日足ローソク足では、3月19日と20日に実体部分が長い大陽線が出現していること、3月19日時点で実体部分は25日移動平均を上回っていることから、ユーロ高円安の流れは加速しました。3月5日から11日まで陰線が続いたものの、3月7日に非常に長い下ヒゲが残されており、この日のローソク足はユーロ安円高の流れが終了しつつあること(相場の転換点に近づいていること)を示唆するものでした。以上の点を考慮すると、当面の下値目途は3月22日時点における25日移動平均が位置する162円69銭近辺が想定されます。25日移動平均を明確に下回った場合、3月11日の安値160円21銭までユーロ安円高が進行する可能性があります。162円69銭近辺を明確に下回るまではユーロ高円安の基調は維持されると判断します。一方。上値目途は3月20日の高値165円36銭近辺と想定されます。この水準を明確に上回った場合、2008年7月31日につけた過去最高値である169円96銭を試す可能性が浮上します。
日本銀行は3月18日、19日に金融政策決定会合を開催し、マイナス金利解除を含めた大規模金融緩和策を縮小することを決定ました。一方、欧州中央銀行(ECB)は6月にも政策金利の引き下げを決める可能性があるものの、ラガルドECB総裁は「連続利下げは保証されていない」と指摘しており、日欧金利差が短期間で大幅に縮小する可能性は低いとみられています。
ユーロ・円の想定レンジ:162.70円-165.35円
先週の概況
ユーロ・円は一時165円台、日本とユーロ圏との金利差縮小の思惑後退
先週のユーロ・円は一時165円台に上昇し、強い動きを見せる展開となりました。日本銀行は3月18-19日開催の金融政策決定会合でマイナス金利の解除を含む大規模金融緩和策を修正することを決定しました。ただ、日銀は今後も緩和的な金融環境を維持する方針を提示したことを受けて、日本とユーロ圏の金利差が大幅に縮小する可能性は低いとの見方が広がりました。この影響でユーロ・円は18日に162円を下回ったものの、20日に165円35銭まで一段高となりました。週末前はユーロ高米ドル安が一服した関係で主に164円台で推移しました。
今週の見通し
ユーロ買いに過熱感、利食い売りが増える可能性も
今週のユーロ・円は伸び悩む可能性があります。日本銀行はマイナス金利を解除したものの、今後の金融正常化には慎重とみられています。一方、ユーロ圏の一部経済指標は景況感の回復を示唆しており、欧州中央銀行(
ECB)の利下げ開始時期は先送りされる可能性があるとみられています。ただ、ユーロ・円は2008年以来の高値圏に浮上し、ユーロ高の過熱感から1ユーロ=166円超で利益確定のユーロ売りが増える可能性があります。
執筆者:フィスコアナリスト 小瀬正毅
【情報提供】株式会社フィスコ FISCO Ltd.
- 本レポートは、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
- 本レポートに掲載される情報は株式会社フィスコ(以下「フィスコ社」という)が信頼できると判断した情報をもとに作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、フィスコ社は保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
- 本文、データなどに関しては、著作権法などの法律、規制により知的所有権が保護されており、個人の方の本来目的以外での使用や他人への譲渡、販売、コピーは認められていません(法律による例外規定は除く)。
- 本レポートに掲載される為替レートは、フィスコ社が独自に取得した情報であり、auじぶん銀行の為替レートとは異なります。
- 一目均衡表の著作権は、株式会社経済変動総研に属します。
以上の点をご了承の上、ご利用ください。
auじぶん銀行からのご注意
- 本画面に掲載されている情報は、auじぶん銀行の見解を代弁したものではなく、auじぶん銀行がその正確性、完全性を保証するものではありません。
以上の点をご了承のうえ、ご利用ください。
